敷地の南側には広い空地がありますが、将来どうなるか不確実で、南西隣地には背の高い住宅が迫っていて午後の日を遮るため、2階リビングの家にしました。
外壁はグレー(特注色)の左官仕上げで、端正な印象を与えます。
奥様がグラフィックデザイナーで自宅を仕事場にすること、子供がまだ小さくて部屋の使い方が不確定なことから、主寝室以外の部屋は用途を決めずに「室1/室2/室3」と名付けました。
初めは2階の「室3」を仕事場として使い、必要な時期が来たら子供部屋に変更して仕事場を1階に移します。ご主人の書斎スペースは、在宅ワークを考慮して閉じられる2帖の書斎にしました。
互いにカーポートを挟む南東隣地の家とは距離が取れるので、南東側に大きな窓と大きなウッドバルコニーを設け、「空の下のリビング」にしています。
北欧の文化やデザインが好きな建て主の好みに合わせ、和小屋でなく登り梁を採用し、緩やかな勾配天井に。リビングの床を上げて溜りをつくり、センスの良い家具や照明を合わせました。
洗面室を2階にしたこともありますが、帰宅してすぐ手洗いできるよう玄関近くに洗面台を設置。
タイル貼りのアクセントウォールに収納も充実。