南西の角地で日当りが良いため、敷地条件に囚われない普遍性の高い間取りを落とし
込みました。LDKの北側に小上がりの和室を設け、吹抜けで2階ともつながるため、
日照や通風の良さは抜群です。ご主人の書斎スペースは、1階の気配も感じつつ格子壁
でほど良く囲われた場所。本棚には子供の本も収蔵しています。
特徴的なのは、水回りとウォークインクローゼットを玄関の近くにまとめたこと。
なぜなら、週に何度もジョギングしているご主人が、「帰宅してすぐにシャワーを
浴び、着替えてからリビングに行く」ためです。
また、洗濯物が道路からもリビングからも見えないよう、ウッドデッキの一角は板塀で
目隠ししました。
道路境界にフェンスを設けず、植栽で柔らかく囲った外構に加え、建物の高さを抑えて軒の水平ラインを強調しているため、周囲の環境に溶け込んだ優しい表情を見せています。
デッキがリビング・ダイニングの延長に感じられる大きな開口部。庭の眺めや明るさを享受する一方、庇で夏の日射を遮蔽し、ウッドブラインドで道路からの視線を遮ります。
2階は個室を廊下でつなぐ間取りに陥りがちですが、吹抜けやスタディコーナーを設けることで廊下が廊下でなくなります。広がり空間は、小屋組みも綺麗に見せることができます。