北側は公園、西側は緑に覆われた山裾が迫る静かな環境です。この敷地を生かした家を建てるため、土地購入前から相談を受けて計画が始まりました。
パティシエである奥様の仕事場を兼ねているため、パントリーの収納量をたっぷり確保し、3台の冷蔵庫が並び、3つのシンクをもつ2列型のキッチンです。
他にも自転車の入る玄関収納、茶事のできる和室、化粧台として使いやすい洗面台、階段と吹抜格子のデザイン等々、要望は多岐にわたりました。
リビングはもちろん、寝室、客間、玄関からも緑を眺められる間取りになっています。当社では滅多に使わない「はめ殺し窓」を3ヶ所も使うほど「景色」を大切にし、自然と一体感が感じられる住まいになりました。
東と南に隣家(南は未建築)が迫る立地のため、常識を覆して東・南面に背を向ける形です。塗り壁と板壁を組み合わせた東・南側の外観は、窓も小さくモダンで閉じた印象を与えます。
階段を含めて4帖弱の吹抜が、北向きのリビング・ダイニングに光を届けてくれます。西面はリビングがデッキまで連続するような大きな窓、北面は景色を切り取るはめ殺し窓です。
床の間(床柱:桧錆丸太、床框:杉磨き丸太)があって茶室としても使える2階和室。コーナー窓なので景色(裏山の緑)がパノラマに広がり、この家で一番の借景を味わえます。