ご要望は、平屋の建物、家族の気配が感じられ共有し合える空間、友人を招いてのアウトドアーが楽しめる場所、別荘地に立つようなシンプルな山荘風の外観でした。また、外に開きながらもプライバシー確保の観点からは窓の配置、造園外構も含めた形で確保し、採光の面では南側からのみではなく、北側からも積極的に年間を通して安定した光の確保をしました。外に開くと言う部分では北側の借景と南側にはリビングと同じ大きさのウッドデッキを配し、リビングウッドデッキ、庭へとウッドデッキを大きく使った緩やかに繋がるプランとなりました。外観は黒と白を基調に木色をアクセントにし、切り妻屋根の組み合わせでシンプルな山荘風とし黒の部分は焼き杉を使い柔らかなイメージを確保しました。内部は客間の和室以外は全てリビングからアクセスできるプランとし、どの部屋にいても家族の気配を感じられるものとなりました。またリビングに面したロフトは書斎や子どもたちの遊び場となり、家族が共有できるスペースとなりました。薪ストーブを家の中心に配置する事で冬は薪ストーブ1つで家中が温まり、薪を入れたり調理をしたり火を眺めながらゆったりとした時間を過ごせる家族のコミュニティーの場となりました。家族が住み始め1年が経ちましたが、毎日子ども達の友人が訪れ賑やかな声が聞こえてきます。また休日はご夫婦の友人がBBQをしたり、時には庭にテントを張りキャンプをしながら内と外を緩やかに繋ぎ楽しそうな生活を送ってくれています。