先ずはこの敷地を見たときに、北側が傾斜地で低い土地になっている為、自分の目線と同じ高さに満開のヤマザクラと新緑の木々が飛び込んできました。その先には子供のころ時間を忘れて遊んだ川が流れており北側の景観だがしっかりと取り込んだ間取りにしたいと感じました。ただし北側の為、どの部屋を配置しようか、寒さ対策はどうしようかなど色々と模索しました。この景色が一番きれいに見える時間帯、またその時間帯に人が集まる部屋などを考慮した結果、ダイニングキッチンと和室、浴室を設けました。家族が一番集まれる時間、朝日を浴び木々が反射する姿、また親子鳥などが餌を食べにくる姿を見ながらとる朝食はきっと会話が弾み最高の一日のスタートが切れるだろうと思います。また明るさを確保するために断熱性の良いサッシを採用することで大きな窓をしっかりと配置する事が出来たため、冬の朝でも木々が反射する朝日で明るさを確保できています。また和室ではお客さんに景観を楽しんでもらうのと、夏の昼寝の楽しみに配置しました。浴室からの眺めは休日の朝風呂の楽しみを一つ増やすことで、普段なかなか休みを取らないご主人も休みを取りたくなることを期待しています。