株式会社岩橋建築(愛知県半田市 代表取締役:岩橋和雄様)様の 個人住宅『室場の片流れ』 が、このたび2023年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)(カテゴリ:戸建て住宅)を受賞されました。エアウイズ暖房を搭載したエアサイクルの家です。
個人住宅『室場の片流れ』(むろばのかたながれ)は、計画当初、計画地に立った時「あぁ、懐かしい」というお施主様の一言がとても印象的でした。風景も少なからず変わっているはずなのですが、原風景とも呼べる環境を肌で感じながらの一言であったと思います。この言葉を受け、地域文脈という長い時間軸の中の一項でありながら、人の暮らしという小さな時の移ろいを彩る住まい造りに取り組みました。「地域環境と住宅の調和を、地域の職人を育成しながら、新たな創意工夫によって実現する。そうした実直かつ真摯な姿勢」が高く評価されました。当社では今回の受賞を契機に家づくりにおける技術の向上を図るとともに、お施主様にそして地域に喜んでいただける住まいづくりに務めてまいります。
□ 仕様:構造種別:木造二階建て(在来軸組工法、エアサイクル工法 エアウイズ暖房を搭載。)
敷地:498.69㎡、 建築面積:126.59㎡、 延べ床面積:146.25㎡
□ デザインのポイント:
1.集落の環境や風景を読み解く設計は、住まい手の感性に呼応しながら、丁度いい暮らしを育む
2.伝統的な木造グリットの考え方を活かし、開放的な空間構成と、構造・経済合理性を両立
3.自然採光と採風+エアサイクル+太陽光発電により、ほぼワンルームの空間構成ながら心地よい住環境を実現