今回のブログでは、AirWithの日頃のメンテンナンスについてお話します。住まれてからどのようなお手入れを行うのか、また、一般的な全館空調との違いについても紹介をしていきます。
まずは一般的な全館空調によるメンテナンスについて紹介します。全館空調といってもその仕組みは色々ありますが、エアコンを使う場合には、基本的に送風によって暖気または冷気を各部屋へ届けるため、ダクトとフィルターが存在します。エアコンを天井や床下に設置し、ダクトを通し暖気または冷気を各部屋へ送ります。その際に、各部屋に吹き出し口がありその手前にフィルターが付いていることが多いです。
定期的なお手入れとしては、フィルターのお掃除があります。当然ですが、フィルターの汚れが溜まってくれば、空調の効果が落ちてしまいます。部屋につけるエアコンでも時々フィルターのお掃除が必要かと思いますので、そのような感覚に近いかもしれません。メーカーによってお掃除の間隔は異なりますが、2週間~1か月といったペースが多いようですので、小まめなお手入れが必要です。
また、全館空調の多くはダクトを使用されますが、ダクトを掃除したい場合には専門の業者にお願いをするなど、住んでいる方では難しいのが現状です。心配なのはホコリなどの汚れや結露によるカビの発生です。特に夏場の冷房時、屋根裏が高温になった場合に高い湿度やダクト内外の温度差が原因となり、ダクトの外側表面に結露を引き起こす危険性があります。屋根の断熱と気密の施工がしっかりしているかどうか注意が必要です。また運転を停止してしまうと、ダクトの中でも結露の発生リスクが高まるため注意が必要です。全館空調を検討している場合にはそういったリスクに対ししっかりと対策を講じているか、よく確認をされた方がよいでしょう。
では、AirWithのメンテナンスはどうなのでしょうか。先程のエアコンによる全館空調と比較する場合には、ダクトを使用せず、吹き出し口もないので、お手入れの必要はありません。AirWithで管理するものは不凍液の補充です。AirWithでは、床下の放熱器と配管に不凍液と呼ばれる温水が流れています。その不凍液は少しずつ蒸発されていくので、時折足してあげる必要があります。ご使用方法にもよりますが、年に1回補充するかどうかといったペースです。使い勝手などにもよりますが、頻繁にするものではありませんので、比較的手間は少ないです。
AirWithではエアサイクル層による輻射暖房になります。床下の放熱器から床や壁に暖気がじんわりと伝わり家全体と暖めます。室内の空気と暖房の層(エアサイクル層)となる床下や壁、天井の空気が混ざらないので安心です。
AirWithを導入する「エアサイクルの家」ではコラムベースというものがあります。コラムベースは円柱の束状基礎で、基礎の内部の立上りに使用します。束状により床下の空気が流れやすくなるとともに、人の行き来もしやすくなります。一般の方は入る機会があまりないので、主にメンテナンスを行う業者さんにとってですが、一般的な基礎よりも比較的動きやすい空間となっています。
対して一般的な基礎では、内部の立上りの多くが連続しており、点検用に「人通口」という開口を設け、メンテナンスの際にはそこを通っていくわけですが、あまり幅も広くなく見通しが良くない状態です。コラムベースでは床下の空気が動く性能を求めた結果、業者さんにとって作業しやすいものとなったわけです。
いかがでしたでしょうか。設備を選ぶときには住んでからのメンテンナンスも確認された上で、検討されることをおすすめします。性能も重要ですが、長年使用するものなのでお手入れ方法がご自身で続けていけるものなのかも重要です。また、エアサイクルの家では「健康をデザインする」をコンセプトに住宅を提案しています。AirWithでも、そのコンセプトを筆頭に体にとって安心安全な暖房として、小さなお子様からすべての方へおすすめしています。