福井県にある実験施設
「エアサイクルの里」で実測した
データをご紹介します。
エアサイクル住宅(写真⼿前)と一般的な工法でつくった⾼気密・⾼断熱の住宅(写真奥)。
日々様々なデータを測定し、エアサイクル工法の効果を⽐較検証しています。
基本性能: | HEAT20 G1グレード(5地域) |
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断熱材: | 屋根 シャルーフBK 80mm 壁 Cmボードブラック80mm 基礎 プラキソX100mm |
サッシ: | U値1.24〜1.41w/(m²・k)以下 |
基本性能: | HEAT20 G1グレード(5地域) |
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断熱材: | 天井 セルロース300mm 気密シート張り 壁 GW16K105mm 気密シート張り 床 フクフォームEco80mm |
サッシ: | U値1.11〜1.42w/(m²・k)以下 |
測定⽇: | 2018年7月23日(晴れ) |
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測定条件: | 冷房運転なし 窓は全て閉じた状態 |
夏場、エアサイクル住宅では⽇射が強い⽇でも⼀⽇を通して室温は低く、高気密・高断熱の一般住宅を平均で2.1℃も下回りました。
測定⽇: | 2017年2月25日(晴れ) |
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測定条件: | 暖房運転なし 窓は全て閉じた状態 |
冬場、エアサイクル住宅では⽇照がある⽇は室温は⾼く、最⾼室温では高気密・高断熱の一般住宅を6.5℃も上回りました。
※実際に居住する住宅での温熱状態は建物の立地条件や建物の間取り、その他設計・居住条件等で異なります。
1984年に建てた家を最新のエアサイクル工法で
リフォームしたモデルハウス。
エアサイクル住宅の工法の住宅と
一般的な工法の住宅の比較体験ができます。
リフォームの匠・中西ヒロツグ氏によるデザインで、
新しい住まい方も提案します。
33年前と比べて、家の温熱環境に求められる基準は大幅に高まっています。それに伴って進化してきた技術を取り入れ、最新の省エネルギー基準を満たすエアサイクル工法と、同様の高気密・高断熱の工法によって各棟を仕上げました。
33年前に建てられたこの2棟は、当時主流だった、夫婦と子供2人の家族を想定した「各部屋の独立性」を重視するつくりでした。
改修工事では、夫婦2人と子供1人を想定し、現代のニーズに対応した間取りへ変更。2階の一部を減築して吹き抜けを設けるなど、家全体に一体感をもたらすことで、家族のつながりを大切にした暮らしをかたちにしました。
細かく仕切らず大きく住まう、そのコンセプトは2階でも徹底しています。
以前の2棟は個別に仕切った3つの個室を並べていたのに対し、改修工事では吹き抜けとの連続性を意識した開放的な構成にし、いわゆる個室は、引き戸で仕切った7畳の主寝室だけに。カウンターのあるスタディコーナーは、吹き抜けと一体化するようにしつらえました。必要であれば間仕切り壁をつくり、もう1室設けることも可能です。さらに、たっぷりした収納力を誇る3畳大のウォークインクローゼットを用意するなど、これからのご家族に暮らしやすい間取りへと大胆に変更しました。
エアサイクル棟は福井の昔の町屋をイメージした黒い外壁が特徴。外観に黒を多用すると夏場は室内温度が上がるのですが、エアサイクルの力を実証するためにあえて採用。
室内は、無垢フローリングや塗り壁などの自然素材をふんだんに用いて仕上げています。
そして建物の2階床を一部取り払って吹き抜けを設け、居間の北側には小上がり状の和室を配し、玄関の土間からも直接出入りできるようにしました。
一般的な高気密・高断熱工法の住宅は、外観は白いサイディングの壁に、切妻屋根。2階にはバルコニーをつくらず、1階にウッドデッキを設けました。内装仕上げは、一般的なクロスやフローリングを採用しました。
また、エアサイクル棟では、自然のチカラを活かして快適な空間を生み出すエアサイクル工法の特長を活かすため、太陽の光を活用し、自然に適した暮らしができるよう意識しました。