じっくり検討した住宅会社選び
それまで同じ市内で社宅にお住まいだったH様ご家族。お子様の小学校の入学に合わせ、家を新築することに決めました。実は、ご主人と、今回施工した工務店の社長とは、小学校からの同級生。地元で評判のいい工務店というのは知っていたものの、そこは一生に一度の家づくり。まずは色々なハウスメーカーや工務店を奥様と一緒に見学し、しっかりと比較検討されたそうです。最終的に「この工務店がいいね」と決めたのは奥様。それを聞いてすごく嬉しかった、とご主人は微笑みます。
エアサイクルを知ったのは?
それまでにエアサイクル工法に関しては聞いたこともなく、正直、そこまでこだわりはなかったというご主人。ただ、工務店からエアサイクル工法の説明をされた時、奥様とお子様がアレルギー体質のため、そういう家づくりは良いかもしれないな、と漠然と思ったそうです。他にも、夏涼しくて冬暖かい、エアコンをあまり使わなくても快適に過ごせる・・・そんなエアサイクルの良さを知ったのは、住み始めてからだそう。住宅会社を選ぶ段階では、家の間取りや素材、デザインなどの好みに重きを置いていたため、快適さは『最重要』ではなかったようです。ですが、結果的にご家族にとって大きな喜びとなっていきます。
変更に次ぐ変更
最初にお二人が家を建てようと検討していたのは、もう少し街中にある別の土地でした。そこを工務店の社長と一緒に見に行き、まさかの「ここはやめた方がいい」という提案。交通量の多い道路沿いで、排気ガスや騒音、お子様の安全など、住んだ後のことを考えての意見でした。
その後、近所に暮らすご主人のご両親が住んでいる家を二世帯住宅にしようという話が持ち上がり、また調査に。そこではなんと、法令上「建て替え不可」な土地であることが判明します。そして、その後に浮上したのが、ご両親がずっと以前からお持ちの、畑だった今の土地でした。「ここなら周りの環境もいいし、平屋も十分建てられるよ」ということで、ようやくプランニングがスタートします。
ご主人は漠然と「平屋がいいな」と思っていたそうですが、住宅会社を決める際に見学した2階建ての家を気に入っていたお子様に押し切られ、平屋を想定していた建坪が少しコンパクトに。その代わりに、畑の一部をそのまま残せたそうです。
1階全体をぐるりと回れる動線や、使用時以外はリビングエアコンを隠せるようにしたり、後から風向きを考慮して設計変更した玄関には大型の収納を加えるなど、暮らしやすい工夫がたくさん。様々な種類の無垢材をふんだんに使用し、職人の手仕事や木の温もりを感じる家が完成しました。
住んだ後に知ったエアサイクルの魅力
住み始めた冬にまず実感したのが、共働きで日中は留守にしているのに、帰ってきて部屋の中がほんのりと暖かいこと。また、アレルギー体質で、喘息でよく病院に通っていた息子さんが、病院に行くことがほとんどなくなったこと。「家で暮らしはこんなに変わるんだ」と喜びに満ちた毎日を過ごしているそうです。