課題をクリアしたいし夢も叶えたい
快適なマイホームが叶った上に「北上市景観賞」までいただいて光栄です。
以前は賃貸の一戸建てに暮らしていましたが、すごく寒かったんですね。なにしろ、この辺りの冬は氷点下が当たり前。氷点下10度まで下がる日も何日かあります。だから、中途半端な性能の家では暖房が効きにくい。それに結露やカビも気になっていたし、間取りが細切れでキッチンから子どもたちに目が届きにくいことも課題でした。
そのため、大前提として快適なこと。そして、子どもたちがのびのびできて、どこにいても見守れる間取りにすること。それが課題でした。
家づくりを進めていくうちに憧れの薪ストーブや書斎、バーベキューのできるスペース、雨に濡れずに乗り降りできる屋根付きのガレージなど、どんどん夢が膨らんで。建築家の菊地先生に、薪ストーブ1台で家中が暖かくなる家を建てたいと伝えたら、エアサイクルの千葉建設さんを紹介してくれたんです。それが私たちと「エアサイクル」との出会いでした。
最初はエアサイクルのことがよくわかりませんでしたが、千葉建設さんの丁寧な説明を受け、夏涼しく冬暖かく、開放感と快適さを両立できるとわかってお願いすることにしました。
内と外がつながり、笑顔が広がる間取りに
設計計画で感心したことはたくさんありますが、外までリビングのように楽しめる中庭が一番です。オープンなLDKが中庭を囲むように配置されていて、中庭はガレージやフェンス、シンボルツリーで程よく目隠しされています。だから、表通りの視線を気にしないでブラインドを上げたり、のんびりウッドデッキでくつろげる。室内と外がひとつの大きな空間のように感じられて気持ちいい。キッチンからも中庭で遊ぶ子どもたちに目が届くんです。
念願だったガレージと薪ストーブ
憧れていたものを、ただ単純に取り入れただけじゃなく、いろいろ工夫してもらいました。
屋根付きのガレージは勝手口やパントリー、キッチンと最短でつながる設計。雨の日にまとめ買いをしても、濡れずに食材などを下ろせるし、サッと収納できます。子どもの送り迎えも安心。
薪ストーブは家中に暖かさが届くように、家の真ん中、リビングに設置しています。しかも、煙突を2階のクローゼットの廊下側に通るようにして、格子戸から煙突の熱が廊下や寝室に伝わるようにしているんです。
四季を問わず家中が春のような心地よさ
課題だった真冬の寒さは期待した以上に快適です。たとえ外が氷点下10度の朝でも、普通にパジャマのまま起きられますし、裸足でも寒く感じません。暖房は薪ストーブだけ。寝る前に薪をくべて朝には火が消えていますが、暖かさが保たれているんですね。寝室も廊下も階段も、洗面所も同じような温度だから、身構えずにストレスなく動けます。真冬に両親が泊まりに来て、母は北側の脱衣所が寒くないと感心。寒がりの父も薄着で過ごせて、薄い羽毛布団だけで眠れたと喜んでいました。以前は掃除が大変だった結露やカビは見当たりません。
夏は風通しだけでも気持ちよく過ごせるんですね。木陰にいるような感じ。さすがに真夏日や猛暑日の暑い時間帯は冷房を使いますが、冷えたなと思ったら止めても涼しさが結構続いてくれます。それに冷房を止めて出かけても、帰宅すると玄関がひんやりしていてホッとします。熱帯夜の日はタイマーで夜の12時半に止まるようにセットすると、朝までぐっすり眠れます。
なにも我慢しないエコロジー&エコノミー
以前の家と比べ、光熱費は夏も冬も下がりました。以前の借家では電気代・ガス代・灯油代が結構かかっていて。今はオール電化にしたので電気代のみ。以前より広さが2倍になったのに、電気代は下がっています。特別我慢して節約しているわけではありません。あまり冷暖房に頼らずに暮らせ、また使ったとしても効率のいい家だと実感しています。
薪ストーブは趣味的な補助暖房と思われるかも知れませんが、エアサイクルの家ならメインの暖房としてしっかり機能します。ありがたいのは、近所の山で間伐材を無料でいただけること。山を守るために伐った木を無駄なくエネルギーに活かし、そのエネルギーを効率よく使う。環境にも家計にもうれしい住まいが叶いました。
私たちの暮らしと相性のいいエアサイクルの家
晴れた日は中庭までリビングになります。雨の日でも開放的な家の中を子どもたちが走り回っています。私たちは夫婦で薪ストーブの暖かさと炎を楽しんだり、私は趣味のドラムを再開したり。いつどこにいても快適なので家で過ごす時間が増えました。これからの季節、みんなでバーベキューを楽しみたいです。