主人の「何かあったよね」がきっかけ
もともとこの場所は、両親と、姉と私が結婚前まで一緒に住んでいた家と貸駐車場にしていた土地でした。父が他界して土地を整理することになり、家は母一人には広すぎるので二世帯に建て直そうか、という話が急にバタバタと決まったんです。
まず何をすれば良いのかわからなくて、とりあえず住宅展示場へ行きましたが、営業さんの押しの強さと拘束時間にグッタリ疲れてしまって・・・見学は2社が限界でした。そしたら主人が「そういえばよく通る場所の近くに、何かいい感じの家があったよね」調べてみると、地元の工務店さんのモデルハウスでした。雰囲気も良さそうだし、まぁちょっと見に行ってみようか・・・と、勢いで予約。
見学当日は「どうぞご自由に見てください」と、こちらが戸惑うくらいサラリと案内されて、すごく気がラクになって。逆に色々質問したのを憶えています。その時に簡単にエアサイクルの話を聞き、エアコンに頼らない暮らし、木や漆喰など自然素材にこだわっていることにすごく惹かれました。「もっと詳しく聞きたい!」とモデルハウスを再訪した時は、実はもう心に決めていましたね。
ふたつの世帯がずっと仲良く
実は当初から「完全分離型」にしようって決めていたんです。水廻りを別々にした方が、お互い気を遣わずに済むかな、と思って。
母と私はお互いの家を気軽に行き来するような感覚で生活しています。このちょうどいい距離感が私たちにぴったり。分離型二世帯を考えている方におすすめしたい、抜群の間取りだと思います。
丁寧な仕事に感動の7ヶ月
家づくりはすごく楽しかったです。じっくり話を聞いて、色々なアドバイスやアイデアを頂きました。その空間の印象を大きく左右するタイルや壁紙などは「◯日までに、ここに見に行って、しっかり選んできてくださいね」と指示されて、都内のショールームに家族全員揃って選びに行ったりしました。そうやって自分たちで選んだことで、愛着が増している気がします。
そして、大工さんが素晴らしかった!一人の方が責任持ってつくってくださる過程は、見ていて楽しかったし、あっという間に建っていく周りの家とは全く違う、丁寧なプロセスで建てられる家が誇らしくもなりました。母なんて毎週、大工さんの作業を見学しに来ていたみたいです。
設計士さん、コーディネーターさん、大工さん、庭師さん、現場監督さん、・・・。みなさんおだやかで、チームワークも素晴らしくて、つくっていただいている間、ずっと気持ち良かったです。
夏涼しくて、冬暖かいを実感
2つのリビングはどちらも風通しが良く、夏でもエアコンをつけなくても心地良く過ごせる日があります。冬もそれほど寒さを感じないので、前の家から持ってきた暖房器具はほとんど使ってないですね。結露とか、冬の底冷えとか、以前はストレスに感じていたことが今は全くない。そのせいか、家にいる時間がすごく増えました。
以前の家は廊下が寒く、母は寒さが身体に堪えるのが嫌だと、床暖房を希望しました。足元からの自然な暖かさがエアコンよりずっと快適で、採用してよかった、と思っています。