探訪!
20年後の壁の中

エアサイクルの効果を確かめに、
20数年もの間、閉ざされていた壁の中へ!

家は完成したら、壁の中や屋根裏などの様子を見ることはなかなかできません。
「乾燥状態を保ち、木が長もちする」というエアサイクルの効果は本当なの?
「20年後の壁の中」大公開です。

濃霧地帯でもしっかり
乾燥を保っていた壁の中

これが、20年の時を超えた壁。

今回、壁を壊して中を見せてくださったのは、玉穂木材工業株式会社 菅沼社長。エアサイクル工務店として登録をされた翌年、ご自身がエアサイクルの家に住みたくて建てたお家だそうです。

玉穂木材工業株式会社は、御殿場で60年あまりの間、3世代にわたって植林から建築までの木造住宅に関する一切を手がけてきた工務店。木造住宅の工務店としての木材へのこだわりと熱意のため、現社長の代でエアサイクル工法に出会い、取り入れたそうです。

壁一面に広がる緑化が瑞々しい、西側玄関脇の壁を内側から剥がして中を見ていただきました。

写真の中に見えるのは、エアサイクル最大の特徴でもある、ひし形の溝が刻みこまれたオリジナル部材「Cmボード」という断熱材。この溝が空気の通り道となります。断熱材を柱の外側に張り、壁の中は空っぽに。この断熱材の張り方を“外張断熱”と言います。現在普及し始めている断熱工法で、エアサイクルでは25年前より採用しています(※取材時)。壁の中を空っぽにすることは木材にとって非常に重要なことで、家を長持ちさせるポイントになります。

いざ検証!エアサイクルのチカラ

湿気は木造住宅の大敵。木材がどれだけ水分を含んでいるか、という比率を含水率(木材の重量比)といいますが、19%以下が1つの基準となっており、15%程度が望ましいとされています。含水率が20%を超えると腐りやすくなったり、シロアリの被害を受けやすくなり、また木の強さ(強度)も弱くなります。逆に含水率が低すぎる(過乾燥)ものを床板などに使用すると、湿気を吸収し膨張して床が浮き上がることがあります。

菅原邸の含水率は、屋根裏の柱で14%、地面に近い玄関脇の柱で15.5%でいずれも非常に良好な状態で木材もきれいな状態で保たれていました。

床下も乾燥しており、じめじめした感じはまったくなく、木材には腐食や結露による汚れも見られませんでした。
昭和61年に造られた住宅でありながら、非常に健康的な状態で、とても築後20数年経過した住宅とは思われません。

「体感温度は湿度にもずいぶん影響されるからね。エアサイクルが湿度をさえぎってくれるから、中に入ると意外と夏は涼しく、冬は暖かく感じる、なんてお客さんにも好評だよ。」

台所の点検口から床下をのぞいてみます。
木材にはカビひとつ見られず、乾燥しています。
敷いてある砕石は、冬の暖かさ、夏の涼しさを貯めておくためのもの。

写真は壁の中の空気の動きが分かるように煙を壁の中に入れた状況です。煙が上に上がっているのが分かります。
築後20年以上経っても、この空気の流れは建物全体を包み込み、夏涼しく、冬暖かくを叶えています。

御殿場の特殊な気候は、
住む人にしかわからない。

「あまり知られてないことなんだけどね、黒澤映画はほとんどこのあたりで撮影されているんだよ。」
古戦場の場面の撮影に必要な、富士山をひかえた広大な風景や馬の調達が容易であること等様々な理由はありますが、黒沢映画の特徴とも言える幻想的な霧のシーンを撮影するのに御殿場が好都合だった、というのです。
御殿場は実は濃霧の多発地帯。静岡県自体は温暖なイメージがあるけれど、駿河湾で温められ上昇気流によって大量に運ばれた湿気が、富士山によって冷やされ結露するのが、ここ御殿場。霧が深い日も多く、その湿度は100%という驚異的な数字になることもあるのだとか。

「朝見ているときれいだなー、なんて思うんですけどね。この地域に引っ越してきた方は、まずはじめに皮製品や衣類をカビだらけにして駄目にしてしまうんですよ。」とおっしゃる奥さんもかつてカビと戦った主婦のおひとりでした。

もうひとつの御殿場の気候の特徴は、冬の寒さ。2月はマイナス11℃なんていう日が時々あるそうです。
「この家を建てる前の家で一番困ったのは、ドアが凍り付いて開かないっていうことでしたね。それからお風呂の水道が凍りついて出ないとか。」

20年以上住んでるから、エアサイクルの家の良さなら私たちが一番知ってるね、と微笑むご夫婦。
自信を持って、地元で心地いい家づくりを続けています。

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寒暖差にも負けず、
蒸し暑い夏も爽やかに

まさにそこは体感型住宅。

部屋の壁一面に木材を張り巡らした寺山邸は、昭和63年に建てられたもので、築後ちょうど20年(※取材時)。
ご自宅のリビングと事務所は繋がっており、いつでもお客様にエアサイクルの心地よさを体感してもらえる造りになっています。また体感するだけではなく、訪れたお客様が壁の中と室内の温度差を目で見て分かるように、温度計を壁に埋め込んでいます。

建てた当時、地元新潟の住宅雑誌で先進のエコ住宅の存在をアピールするものとして紹介をされた寺山邸。

木造住宅が大好きな寺山社長ですが、実は当時は法律の規制で、家の外壁をサイディングボードにせざるを得ませんでした。それが改正によって、外壁に木材を使うことが出来るようになった今、㈲寺山組は伝統的な本格和風建築を会社の売りのひとつにしています。

いざ検証!エアサイクルのチカラ

検証の日の気温は午前中で30度を超えていましたが、エアコンは稼働させずに検証を行いました。
まずは、熱がこもりやすい床下の温度をチェック。エアサイクルによってそこは24.8度という驚異的な涼しさを保っていました。
「こうして夜の間に床下に溜まった冷たい空気層が、太陽によって温められた場所にぐるりと半日かけて移動していくというわけです。」

続いて、屋根裏と床下の木材の様子をのぞいてみましたが、どちらもカラリと乾いており、カビや内部結露は見つかりませんでした。
構造材も、建てた当時そのままという印象で、木材の表面に残るインクの文字もくっきりと残っていました。

ご自宅のリビングの壁面も見事な板張りでありながら、どちらも一点の黒ずみもなく、築後20年経ってもリフォームして張り替える必要を感じさせません。 

エアサイクル初代のCmボード。今のものと形が違います。
まだまだ現役。痛みの見られない構造材。

夏涼しい、は大間違い。
実際はとても蒸し暑い新潟市。

ご主人はエアコンの風が大の苦手。お客様のために夏場はやむをえずエアコンを入れるそうですが、クーラー機能しかありません。冬はエアコンでは温まらない足元を床暖房でカバーすれば、あとはエアサイクルが床暖房の暖かさを室内の空気に伝え、一定温度に保ってくれるからです。

新潟県は豪雪地帯で、夏涼しい・冬寒いというイメージがありますが、新潟市は海が近い(寺山邸からは海まで約1km)ので、近年10数年は冬に雪が降ったことがなく、夏は東京顔負けに気温が高いそうです。
また、新潟市が夏暑く感じるのにはもうひとつ理由があります。それは、平均80%を超えるという、御殿場と同様に非常に高い湿度。

「普通のお宅では、梅雨時なんて除湿機を置かないと洗濯物が乾かないんです。」と奥様。
「コートを壁にかけておくだけでカビだらけになってしまったとか、家の中のカビの匂いでむせ返ってしまった、というのは当たり前。いくら除湿機に頼ったとしても、家中全ての除湿はできません。部屋の中は大丈夫でも、納戸の片隅や天井の片隅が黒ずんだり、壁紙に釘のあとが浮き出てきたり…。」
「内部結露しているんですね。ひどいお宅になると、リフォームで壁紙を剥がしたときに、床から150cmくらいの高さまでカビで真っ黒になっていることもあります。ちょうどお子様の背の高さでしょう。湿疹や咳等のアレルギー症状に影響しないわけがない!」
「コスト重視で、除湿機を置くだけで問題ないと考えている方へ、エアサイクルの良さをもっと広めていきたいですね。それが我々の使命だと思っていますから。」

寺山社長の家づくりへの熱い想いは、まだまだ尽きることを知らないようです。

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